スリルジャンキーの女性2人組が、地上600mの鉄塔のてっぺんに取り残される話。
スリルが大好物の女子2人組。
大自然を相手にロッククライミングでスリルを楽しんだりする親友です。
そして、そのベッキーとハンターが次のチャレンジに選んだのが、使われていない600mのテレビ塔。こいつのテッペンで配信しようゼ!的な。
僕も、ちょっと思い出があります。
小学生の頃、色んなビルの屋上に忍び込むというチャレンジをやっていました。
実家の近くにテナントが長く決まらなかった巨大なビルがあって、屋上まで上がって、自分の住む街を見下ろすと、なんとも言えない達成感があったのを覚えています。
なんか似ている気がします。
不運だと警備員に捕まるけどね。
そして、ベッキーとハンターの不運は、頂上に上ったところで、老朽化に加えて、2人が登った付加で20メーターほどハシゴが落ちてしまうこと。
20メーターほど下には、地上につながるハシゴはあるので、どうにか、そこまで降りたいというわけです。
ここから始まるスリル満点の脱出劇です。
地上600M!水なし!食料なし!おまけに携帯の電波も届かない!
さぁ、どうする!?
二人は、アイデアを出し合い、何度も降りる方法や外部と連絡を取る方法を考え、チャレンジします。
少し、「アポロ13」に似ている。
アポロ13号は、事故により、月面着陸どころか、地球へ帰還することも難しい状況になりますが、その宇宙船の中にある様々な道具やパーツを工夫して、故障した部分を補い地球に帰還するという内容でした。
「FALL/フォール」も地上600Mの孤独な空間で自分たちの持っているもので、なんとか携帯やドローンを充電したり、20M下のハシゴに降りる工夫をしたりします。
このアイデアは、ネタバレになるので書きませんが…。
脚本や演出が工夫されていて行き届いた作品
当然、鉄塔のてっぺんは、動き回るにも直径2mもない場所だし、携帯の電波が届かないので、他の登場人物と連絡なんか出来ない場所。
ベッキーとハンターの工夫とアクシデントが、ワザとらしくない良いタイミングで起きるので、ずっと飽きずに観ていられます。
なにせ、地上600Mの直径2Mの場所だから、睡眠を取るだけでスリル満点!
唯一の可能性が充電の切れたドローン。
電波の届かないスマホ。
これらを工夫しまくります。
ある物で工夫するのは、やっぱり「アポロ13」を思い出させます。
飲み物も調達するからね!
孤立した地上600mで!
たぶん、一番最初に思いつく方法ではないやり方です。
このあたりの脚本の工夫は素晴らしかったです!
そして、なにより、脚本で人間ドラマや心理的洞察を魅せてくれる作品でした!
これも、超超ネタバレで、最大のクライマックスシーンに関わるので書けないけどね。
ただねぇ、降りる方法はあったかも…
下の画像のような方法で。
しかも、この方法で降りる充分な道具もあったし、20Mくらいなら、この画像の降り方が出来るようなシーンまでありました。
むぅ。残念。
地上600Mの鉄塔に登る予定のある方は、アマゾンで購入出来るので、是非、装備の1つに加えておくと安心です!
公式サイト https://klockworx-v.com/fall/
監督 スコット・マン
脚本 ジョナサン・フランクスコット・マン
出演者 グレース・フルトン / バージニア・ガードナー / ジェフリー・ディーン・モーガン / メイソン・グッディング / ジュリア・ペイス・ミッチェル / ジャスパー・コール
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