死後の世界を語る人って生きてるじゃん
先ず、テレビや雑誌等で、臨死体験を語っている人たち。あなた達は、生きてますから!
生きている以上あなた達が体験したのは、「臨死体験」ではなく、「生きている時の経験」ということです。現在の死亡確認の方法で死亡した診断をされ、その一時的死亡という先入観で、脳が作った映像を「生きている人間が説明している」だけなのです。
言葉を変えると臨死体験というのは、現在の医学による死亡診断を信じ切った上で成り立つ状態でしかありません。
あ、もちろん、こう言っている僕ですら、同じ体験をすれば、臨死体験として語りますよ。それが、脳が体験する感覚ですから。
映画と関係ないな。
ホラーじゃないと思うんだけど
前置きが長くなりましたが、いえ、前置きを長くしましたが、このフラットライナーの予告やポスターでのホラーとしての位置づけをどうしても、壊したかったのです。
これ、ホラー?
違いますよね。
ホラーとして、観てはいけません。確実に損をします。もちろん、ドキっとするシーンや怖いシーンはあるんだけど、全ての根源が、無意識下の自己暗示によるものなので、ホラー映画である要素は一つもありません。譲って、新しいホラーのジャンルです。
映画は面白かった!
じゃあ、物語として、面白くないのか?と問われると完全に面白かった部類に入ります。登場人物の関係性、フラットライナーする動機、ブレーキを踏まない若い好奇心や葛藤と功名心、青春時代のハチャメチャさ、日本人が憧れるアメリカ的な学生生活etc。
とにかく、ホラーとしてではなく、好奇心ドッキリ青春ムービーとして、面白いです。
一つだけ、物語として、説得力を軽くしたのが、ソフィアの同級生イリナが、ソフィアを許した根拠が描かれていない事でした。この部分は、イリナの葛藤から許せるに至る再起までをフィードバック40秒で良いので、映像化して欲しかった。大企業に勤めるというだけでは、物足りませんでした。
キャストが良かった!
そんな事より、出演者!!アウトサイダーやヤングガンズのように主要な登場人物に若者が多いジャンルって、新鋭の役者の発見の楽しみがあるじゃないですか!女優陣も男優陣もこれから、長く映画界で活躍するであろう若者達で、カッコ良く、カッコ悪く、とても期待出来る出演者たちだと思いました。
ディエゴ・ルナ
若者ではないけど、メチャクチャカッコイイ!しかも、コミカルな役もこなせそう!今後は熱狂する女性ファンが増え、アメリカ映画を牽引し、離婚したり、再婚したりする気がします。
キアージー・クレモンズ
超カワイイオンナノコ!今後はキュートな役かコミカルな役が続くだろうけど、美人な役、シリアスな役などオールマイティにこなせる役者だと感じました。今後は、激太りなどせず、顔を作り過ぎず、年齢とともに成熟する役者になって欲しいです。
他の主要人物も、ちょい役も全て良かったのですが、ヘアメイクが失敗?。特に女優の眉毛が変なふうに見える時がありました。
正確には、ホラーを否定するSFドッキリ青春ムービーでした。ホラーじゃねぇと踏まえて観たら楽しい映画!
ということで、映画館よりも自宅で面白いと思います!
映画館なら、★★★☆☆
DVDなら、★★★★☆
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